里に至れり

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仮想通貨アリスとは?

こんにちは。サトシです。

 

いきなりですがアリス(ALIS)という仮想通貨をご存知でしょうか?

 

実は少し前にアリスのベータ版の事前登録が行われており、何となく登録してみました。

 

実際国産の仮想通貨であるということくらいしか知らなかったので、少し調べてみるとなんだか面白そうだったので今回記事にまとめてみようと思いました。

 

 

 

1.アリスとは?

アリスとは、スチーム(Steem)という仮想通貨に大きな感銘を受けスタートした日本発のプロジェクトで、信頼性の高い情報・人に素早く出会えることを目的とした次世代のソーシャルメディアプラットフォームです。

 

その為の仕組みとして、良質な記事を書いた人は勿論、その記事をいち早く見つけた人にも報酬が支払われます。

 

それにより、自然といい記事が評価され、広告などを目的とした質の悪い記事が淘汰されていきます。

 

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こちらが、実際のサービス開始時のサイト画像です。

 

一目で、どれくらい評価されているかやトークンが払われているかが分かるようになっています。

 

また、記事だけでなく人単位でもリストアップが可能で、如何に多くのファンを獲得できるかが重要になりそうです。

 

2.普及までの3ステップ

最初は限定的なジャンルの情報を発信・発見することからスタートし、最終的にはその中で蓄積された信頼情報を元に、仕事の受発注を行えるようなプラットフォームを目指しています。

 

一つずつ詳しく説明していきます。

 

1.ニッチな領域におけるマーケットシェアの確立(仮想通貨、マイナーなアニメ、漫画など)

ソーシャルプラットフォームを普及させる上で最も重要な要素の一つに「ユーザーからのフィードバック」が有ります。

 

確かにSNSで何か発信したとき、他の人からの反応って結構気になりますよね。

 

アリスではそのフィードバックを活発にさせる仕組みとして、より良い記事を見つけた人にも報酬を与えるという明確なメリットを与えているんですね。

 

因みに、初めは仮想通貨関連の記事に限定してスタートするようです。

 

仮想通貨というとても限定された分野の中で、より質のいい情報を求めるユーザーが多いため、先ずはそこをガッチリ掴んで今後の足掛かりにしようということです。

 

2.あらゆる口コミサイトの領域に拡大する。

1によりある程度のユーザーを獲得し、信頼できる情報発信の場が整ったら次はそのジャンルを飲食・旅行・ダイエットなどの日常情報から進学・結婚・住宅購入などのライフイベントにまで拡大します。

 

限定的だったジャンルをよりメジャーなものにまで広げ、普段の生活において必要な情報も発信することで、更に幅広くユーザーを獲得します。

 

3.蓄積された信頼情報をもとに新たなサービスを展開する

そして最後に1.2で集まった信頼情報を元に新しいサービスを展開します。

 

具体的には、仕事の受発注を行えるシステムを作る事が目標のようです。

 

ホワイトペーパーにもあるように、信頼できる情報をより多く発信もしくは発見できる人は必然的に信頼出来るので、その信頼度を可視化することで仕事を安心して頼める環境を作るということですね。

 

その中で、アリストークンを報酬としてやり取りできるように、ウォレットの機能を付けたり国内の取引所への上場も目指しているようです。

 

以上の3つのステップを経てアリスのプラットフォームを普及さようとしています。個人的に1はシステムさえ整えば割りと簡単に定着すると思います。

 

ただ問題は2で、より幅広い人達に活用して貰おうとした時、報酬が貰えるからといって仮想通貨などに全く興味がなかった人たちが使ってみようと思うかは疑問です。

 

多分、トークン?なにそれ?お金になるの?ってなると思います。

 

そういった人達も当たり前のように仮想通貨を生活の中で使うようになるまで、恐らく数年単位での期間が必要なのではないかと思います。

 

3.トークン活用の仕組み

長期的にプロジェクトが発展していく為の工夫として、トークンを多く持っている程良質な記事を発信・発見したときより多くの報酬を得ることが出来ます。

 

これにより、売買目的で取引所に置いておくより、実際にプラットフォーム上で活用することでより多くのトークンを得ることが出来、結果としてシステムがより良くなっていくということです。

 

ただ、これだとトークンを大量に持っているユーザーがいきなり参入してコミュニティを破壊してしまう危険があります。

 

それを抑制するためにNEMのPoIの発想を元に、トークンをウォレットに移してから実際に価値が付くまでに、ある程度の時間が必要になる仕組みにしたようです。

 

トークンの配分量については、初めはより多くの記事を集めることと記事を作る労力から、制作者が9割、評価者が1割となります。

 

評価者については、片っ端から記事を評価して報酬を得ることを防ぐために、5分以内の複数の評価については報酬を受け取る事が出来ません。

 

また、記事が増えるにつれてより良い記事を見つける方が重要になってくるので、ユーザーの投票によってこの割合は随時変更されていくようです。

 

4.不正防止

システムを運営していく上で幾つかの不正が予測されます。

 

1.記事の作成者が複数のアカウントを作って自分の記事に高評価をする。

 

2.複数のユーザーが結託して一つの記事に高評価をする。

 

これについての対策も考えられています。

 

先ず、1についてはアカウント開設時に本人確認などを徹底することで、ダミーアカウントを作りにくくします。

 

2については、悪い評価の比率が多い場合、その記事が不正を働いている可能性が大きいため、報酬を受け取れなくします。

 

一定のユーザーが結託して一つの記事に高評価をしても、きちんと記事を読んだユーザーが低評価をすることで、不正を分かり易くするということです。

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?個人的には、現状の情報検索において、グー○グルがほぼ全ての実権を握っているような現状を打破する一歩になるのではないかと思っています。

 

その為にも、質のいい記事を集めるのは勿論、如何に不正を排除し公正なコミュニティを作れるかが鍵になるのではないでしょうか。

 

それではまた次回。