里に至れり

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自動運転車の先にある未来

こんにちは。サトシです。

 

今日は落合氏の「日本再興戦略」で書かれていた、自動運転車について自分が考える未来を書いてみようと思います。

 

 

 

1.現状の車の役割

少し前からよく話題になっている自動運転車ですが、実際にかなり高いレベルでのテスト走行を成功させた例もあり、着実に実用化に向けて進んでいるようです。

 

恐らく2020年頃には技術的にほぼ完璧な自動運転車が完成し、そこから数年掛けて量産体制や法律の整備などが行われていくのではないかと思っています。

 

その過程で、他の分野のテクノロジーも同様に大きく進歩し、移動手段の一つだった車という物に求められる役割そのものも大きく変わっていくのではないかと思っています。

 

現状、特定の場所へ移動する目的として以下のようなものがあると思います。

  • 仕事
  • 学校
  • 日用品や趣向品の買い出し
  • 趣味などの娯楽
  • 特定の人と会う

 

ただ、今後これらの事は全て家に居ながら出来るようになると思います。

 

仕事や学校など、特定の場所に大勢が集まるというのは非常に非効率になり、殆どがリモートもしくはロボットに置き換わります。

 

買い物だって、ボタン一つで家まで商品を届けてくれるので、わざわざ店まで行く必要がなくなります。

 

中には、実物を見ないと信用できないという人が要るかもしれませんが、技術が発達すると様々な情報を直感的に確認できるようになり、データの方がより分かりやすくなるかもしれません。

 

趣味に至ってはより顕著で、アウトドア・インドアの趣味の境界は無くなる筈です。

 

何故なら、現実で体験できることは勿論、それ以上の事を家に居ながら手軽に体験できるようになるからです。

 

人との繋がりの形も変化していき、現在でも多くの人がSNSでのフォロワーを気にするように、今後益々現実での繋がりより実際に会ったことも無いような人との繋がりが重要視されるかもしれません。

 

本題に戻りますが、ここまで書いたことが仮に現実になった時、皆さんが車に求めることはなんでしょうか?

 

多分、多くの人が車そのものに関心がなくなると思います。

 

今まで、移動手段として嫌でも関わってきた車が、どこかの工場のライン設備のような、知らない内に勝手に動いている機械程度の認識になるかもしれません。

 

例えば、よく食べるお菓子の製造ラインで使われている設備のメーカーなんて全く知らないのと一緒です。

 

2.高級車の存在意義

ではランボルギーニやフェラーリなど多くの人が憧れる高級車の価値は無くなるでしょうか?私は、そうはならないと思います。

 

現状、車の移動速度は精々100キロ程度ですが、人が運転する以上、これを200キロや300キロに上げることは不可能でしょう。

 

つまり、人が車に対してリミッターになっているのです。

 

ところが、自動運転により人の介入が必要なくなったらどうでしょう。

 

コンピューターによって完全に挙動が制御され、当たり前のように車が200キロや300キロで走っているかもしれません。

 

そうなった時、スーパーカーなどの高速運転が可能なエンジンは、現在の趣向品的な物からより実用的な物になる筈です。

 

勿論、現在は乗用車を作っているようなメーカーもそういったエンジンを造ることは可能でしょう。

 

しかし、ランボルギーニやフェラーリなど、スーパーカーを作り続けてきたメーカーにはこれまで培ってきた技術とブランドという大きなアドバンテージがあります。

 

更に、車のデザインについても同じです。

 

現実で車に乗る機会は無くなっても、車を運転することが好きな人は居なくなりません。

 

そのような人達は、今もレースゲームが支持されているように仮想世界内で車の運転を趣味として楽しむ筈です。

 

そうなった時、その人達は仮想世界内で乗る車のデータに大金を払うかもしれません。

 

その世界には車好きしか居ないので、そこでより良い車に乗るというのは今以上のステータスです。

 

それこそ、ランボルギーニのデザイナーがデザインした車のデータに何億円と払うかもしれません。

 

つまり、高級車のエンジンなどの技術は現実の自動運転車に、デザインなどの趣向的な部分は仮想世界内で、今と同じもしくはそれ以上の価値になるかもしれません。

 

3.まとめ

以上の事から、車を移動手段程度に認識していた人にはより無意識な部分から生活を支える機械の一つとして、車そのものを好きだった人にはより熱中出来る趣味として、車の役割が変化していくと思います。

 

自動運転車とは、これまでの車の役割が劇的に変わる技術の一つなのかもしれません。